泣き相撲~松尾大社
こんにちは、9月7日に松尾大社で行われた八朔祭を見に行ってきました。
このお祭りは五穀豊穣や無病息災を願う伝統行事で、地域に根ざした神事として古くから親しまれています。神社の境内は、朝から多くの参拝客や観光客で賑わっていて、荘厳な雰囲気の中にもどこか温かく、懐かしい空気が流れていました。
中でも印象的だったのは、泣き相撲と呼ばれる神事です。これは、赤ちゃんを力士に見立てて土俵に上げ、どちらが先に大きな声で泣くかを競うという伝統的な行事。泣くことで邪気を払い、健やかな成長と健康を願うという意味が込められています。
土俵の上では、白装束の行司さんが声をかけながら、赤ちゃんたちを優しく見守っていて、周囲には応援する家族の笑顔と、時に笑い声があふれていました。赤ちゃんが元気に泣くたびに、観客からは拍手と温かい声援が送られ、会場全体がほんわかとした幸せな空気に包まれていました。
このような伝統行事に触れることで、改めて人々の「願い」や「祈り」が形として受け継がれていることの尊さを感じました。日々の忙しさの中で忘れがちな、静かな気持ちや感謝の心を思い出させてくれる貴重なひとときでした。