吉田神社 節分祭
節分祭は例年節分(立春の前日)とその前日・後日に行われています。節分祭では節分当日とその前日に約800店の屋台露店が立ち並びます。
節分祭の追儺式は古式に則って行われ、方相氏(ほうそうし=宮中で、追儺のとき悪鬼を追い払う役)が悪鬼を追い払う呪力を持つ桃弓から葦矢を放って鬼を払います。
平安京鎮護の神として、また全国の神を祀る社として、鬼すなわち悪神を追い払い諸人の不幸を除いて、人々の幸福と平和な生活を願います。
節分の鬼は、一般的に赤鬼、青鬼、黄(白)鬼、緑鬼、黒鬼の5色。これは仏教で煩悩を表す「五蓋(ごがい)」と結びつけて考えられています。鬼の色にはそれぞれ意味があり、豆まきで払う邪気には違いがあります。
○赤鬼
欲望や渇望の象徴。豆まきで自らの邪心を消すことができる
○青鬼
憎悪、怒りの象徴。豆まきで幸福に恵まれるようになる
○黄(白)鬼
自己中心的、後悔の象徴。豆まきで過去から解放され公平な判断ができる
○緑鬼
怠慢、不健康の象徴。豆まきで不摂生から健康を保つ意識を持つ
○黒鬼
疑いの心、不平不満の象徴。豆まきで卑しさを追い払い平穏な心に
気になることがあれば、その色の鬼を思い浮かべながら、節分の豆まきをしてみるのも良いでしょう。鬼という名の邪気を取り払って、福を呼び込むきっかけになるかもしれません。
吉田神社の鬼は京都で一番怖いと言われています。