比叡山延暦寺の秋色
比叡山延暦寺は、古都京都の文化財のひとつとして世界遺産に登録されています。延暦寺の境内全域や比叡山ドライブウェイ、奥比叡ドライブウェイにはモミジ約2000本、サクラ約1000本が色づきます。例年開催している秋季催事「比叡の秋めぐり」(横川地域)のほか、今年は延暦寺世界文化遺産登録30周年を記念した特別企画(西塔地域 釈迦堂)も開催されます。
※国宝 根本中堂は2016年(平成28)から2027年(令和9)まで11年に亘り大改修されます。改修中であっても堂内の拝観はしていただけます。
延暦寺は親鸞聖人が20年間修行をされ、出家された後、最初に無動寺谷大乗院で勉学されたと伝えられています。大乗院には現在も、その時の御持仏と言われる鉈作の阿弥陀像と、聖人身代りの蕎麦喰いの木像が安置されています。
西塔聖光院では、修行に励まれたと言われています。ここには法華堂と常行堂とがあり、親鸞聖人は常行堂の堂僧でした。常行堂は阿弥陀如来を本尊とし、「阿弥陀経」を読誦し、阿弥陀仏を念じながら不断念仏が行われます。
そして親鸞聖人が主に勉学されたのが横川といわれています。慈円が検校であった横川の楞厳三昧院の常行堂において、不断念仏を修する堂僧として勉学に励まれていたことが、聖人の妻恵信尼公の消息より推察されています。