秋色の金閣寺
京都を代表する大人気観光スポットである 金閣寺 (きんかくじ)。相国寺の塔頭寺院のひとつであり、正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)という。金色に光り輝く舎利殿の金閣は世界中から訪れる観光客を魅了し続けている。
舎利殿金閣は三層に分かれており、いちばん下の第一層は貴族の寝殿造り、真ん中の第二層は武家の書院造り、いちばん上の第三層は仏舎利を納める仏堂で禅宗様となっている。そして頂点には黄金の鳳凰が輝く。
金閣寺に紅葉シーズンが訪れると、山門へと続く長い参道が紅葉のトンネルをつくり出し拝観者を迎えてくれる。広々とした鏡湖池(きょうこち)周辺や舎利殿金閣の周辺にあざやかな紅葉が見られる。鏡湖池の南側から紅葉越しに金閣を見る景観がここのハイライト。また鐘楼周辺の散り紅葉からも秋の美しさが感じられる。
また境内には、足利義満公が手をかけた盆栽を舟の形に仕立てたと伝えられる陸舟の松(りくしゅうのまつ) や 後水尾天皇献茶の聖跡であり、茶室の名席と称えられる夕佳亭(せっかてい)など足利家ゆかりの見所が多い。